青いビンの底

私の、誠実さ(に近いもの)になりうる手段

起きてから本当にだるい…

という日もあれば、まあ動けるかな、という時もある。

件の甘ったるい白い錠剤の多寡やその服用する時間帯に左右されるのだが、

どうにもそれが絶対的な要因ではないようだ。

夜中に呆れるほど流し込んだにも関わらず、それなりのコンディションの時もあるし、その逆も然り、だ。

もちろん関係は否定できないのだが、これをコントロール・改善すれば、朝は間違いなくスッキリ、とはいかなさそうである。

もともと朝は弱い。

朝、無理に起こされる時は必ず機嫌が悪くなる。こんなにひどい眠気の俺をよく起こせるな、と。何とも非大人的態度である。

 

野球をやらされていた頃はもっと朝が嫌いだった。練習日の起床は多大な心的ダメージをもたらした。まだ仄暗い早朝に起きるときなど、実に暗澹たる気持ちになった。

 

そして、今、こうしてサンデーモーニングをゆっくり観られることに喜びを感じる。

ざまぁ見ろ、と。

唐橋ユミのナレイションが小鳥の囀りのようた。

寝起きの自分に"喝"を入れる必要もない。

 

嫌いだったNHK「小さな旅」のテーマ曲も、よくよく聴くと味わい深いものだ。

旅でありながら、その行先にはどこか懐かしさを感じる。

我々日本人が失いかけている望郷の感情である。

没してゆく茜色、ひぐらしの調べ、赤とんぼの旋回…

 

 

ところで先日、ある女の子に 会いたい とLINEを送った。一連の会話の最後にではあるが。やさしくしてほしい、とも。これは恥ずかしいので婉曲して他者として告げた。

 

彼はやさしくされたいらしい。

 

彼女は私も会いたいと言い、すぐにでもやさしくするつもり、と言ってくれた。

 

僕は素直な気持ちで会いたいと言った。

愛情とかそんなものを抜きにした本物の感情だ。

こんな素直なことを言ったのは随分久しぶりのように思う。偽りで塗り固めることが生の条件というわけではないのに。

 

僕も、

彼もすぐにでもそうしてほしいと言っている

と送った。

 

彼女はいつもふざけているように思えるし、ときに暴力的だ。

しかし、聡明で、いつも的確な言葉を探しているようでもある。真剣な話題においては誠意(と多少の好奇心)を示している。

 

そして、やさしくして欲しい男がいたら、実にそうしてくれるのではないだろうか。

そんな期待がある。

 

とりあえず薬はやめないとね。

やめなくても会えるけど、やめたら会い続けられると思う。